こんにちは、くるり学です。今回の話、いかがだったでしょうか?
しばらく暗〜い話になると思いますが、これ無しでは留学生活が語れません。
これから三号程度お付き合い下さい。間に余録を挟んだりして息抜きを入れる
つもりですので、暗い話が嫌いな人も辛抱してくださいね。
□近況
ブリトニーはどうやら大丈夫そう。
休暇中、クライスト・チャーチ・カレッジで、ハリーポッター2の撮影をし
てました。かつての大学の中心ラドクリフ・カメラ(図書館)の周りに、20数
台ほど巨大な車が並んでいて吃驚しました。夜その場所を通ってて、普段何も
無いはずの所にいきなり物々しい車が並んでたら驚きます。
モードリン橋工事終了。これも休暇中の話。東にカウリーという、ちょっと
したダウンタウンがあるんですが、そこに行く時その橋を渡るので大変でした。
後ろから来る車のライトと自転車にびくびくしながら100mぐらい。
休暇中ウェールズ行ってきました。いつか書くかもしれません。余録かな?
今週頭に、指導教官との対決があって、突然忙しくというかプレッシャーを
感じ、研究以外に手がつかなくなってしまいました。一週間前だと言ってた物
が突然一週間ずれるし。
まあ、それ以外でも実は理由があるんです。
実は今年で卒業する予定で。
ドクター・くる〜り〜!(何だか間が抜けてる)
だから、この牛津録は僕自身の卒業でピリオドになると思います。
これからのメルマガも含め、詳細は余録で書く予定ですので暫しお待ちを。
□お知らせ
掲示板にも書いたのですが、例の“ゴードン”さん(本物。グラスゴー出身)
に「ハギスに捧ぐ」と「野鼠に捧ぐ」を朗読して貰いました。録音してmp3
ファイルにしてありますので、興味ある方は一度聞いてみてください。英語が
よくわからない人に、スコットランド訛りは面白いと思います。生半可に英語
が聞き取れる人にはカルチャーショックにすらなりえますよ。僕? 未だに慣
れなくて振り回されるよう。スコットランド訛りは面白い。
(正確に言うと、この朗読は、昔のスコットランド一地方の訛りで頑張ってる
らしいので、現代人が無理矢理江戸の言葉を話すようなものかも知れません)
『ハギスに捧ぐ』約1分30秒 1.4MB (ISDN 約5分)
『野鼠に捧ぐ』 約1分20秒 1.3MB (ISDN 約5分)
※適切な設定がされている場合、ブラウザでそのまま視聴できます。そうでない場合、一旦デスクトップにセーブして下さい。ファイルを二度クリック(Windows)する事で、対応プレイヤーが自動的に起動すると思います。Macもほぼ同様。
ところで掲示板なんですが、二三日に一度、日記のような書き込みを続けて
ます。偶に居なくなりますが、ほとんど「牛津日記」状態(笑)で頑張ってま
す。携帯でも書き込める掲示板なので、皆さんもどんどん書き込んでみてくだ
さい。
□『野鼠に捧ぐ』補足説明
説明するの忘れてました。
第六録の三に登場した詩「野鼠に捧ぐ」最終節
Still thou are blest, compared wi' me!
The present only toucheth thee:
But och! I backward cast my e'e,
On prospects drear!
An' forward, tho' I canna see,
I guess an' fear!
標準英語訳(by Kururi)
Still you are blest, compared with me!
The present only touches you:
But oh! I backward cast my eye,
On prospects dreary!
And forward, though I cannot see,
I guess and fear!
標準?日本語訳(by Kururi)
でもまだお前は、僕よりマシさ!
「現在」は お前のとこだけタッチ
あ でもそうだ! って僕は後ろを振り返る
ああ 何て げんなりな景色!
前はと言うと、見られないんだけどさ、
思い浮かべちゃって 恐いのさ!
の2行目で「現在」って訳してる所、カギ括弧で括っていたのには理由があり
ます。
詩のように頻繁に意味を重ねる媒体では、present と書くと、「現在」と
「プレゼント」という二つのニュアンスが混じります。通常神様からの贈り物
は、ギフトgiftとなるんですが、昔から(一体いつからだろ?)「現在」は神
様(や愛する人々)から与えられた祝福された瞬間だと言う小噺がありまして…。
なんてもっともらしく書こうとしてたら“ゴードン”さんが適切なツッコミ。
「現在って意味だけだよ」つまり、鼠は昔や未来の事を考えなくて気楽だな〜
現在だけタッチしてるんだもんな、という意味だけのよう。カギ括弧は紛らわ
しいから取った方が良いかも。
蛇足ですが"present"の話を書いたチェーン
・メールが6、7年ぐらい前に流行ってたよ
うです。ちょっといい話だから皆おもわず回
してしまう。知り合いから翻訳バージョンが
送られて困ってしまった事も。
(既に英語で何通も貰ってたのに…)
で、1行目「祝福blest(blessの過去分詞)」から2行目「祝福された瞬間
?present」と移っていく訳ですね。それから、「present現在」の意味と、
look backward(過去を振り返る), look forward(未来を見る)をかけてる
んです。それらと、実際の畑の状態を掛けているのは訳文通り。
「後ろ(過去)を耕したと思ったけどひどい有様だ。
前(未来)なんて想像するだけで恐いからとても見られない」
「最善プランは駄目になっちまう」なんて言ってるそばから、自分(人)が
失敗してるじゃないか、っていうオチかな。オチてるかどうかは僕に聞かない
で下さい(汗。
以上、もっとあると思いますが、僕の解釈・楽しみ方の一つです。へーとで
も思って下さい。同じ読みをされた方、今更なことを書いて済みませんでした
〜;-) 詩全体の解釈は、ちょっと遠慮させて下さい。
□なぜ文章を書くか
全然関係無いように見えて、僕なりに、後世に残しておきたいと思う物を紡
いでいっています。来る前の自分や来たばかりの頃の自分に宛てた、ある意味
手紙の数々なんですね。留学した人、留学している人、留学しようとしている
人、それらを送り出す人、送り出そうとしている人、また留学に興味のある人。
それらの方々を数えればキリがないけど、その人たちに贈るメッセージ。留学
中の人がどの程度楽しめるのかが、一番よく分からない点なんですが、こっそ
り他の日本人留学生に読ませてみて意外に感触悪くなかったので、必要以上に
考えないよう努めてます。
なるべく肩の力を抜いて、でも後に残るようにと心がけているんですが、力
抜けすぎたり入りすぎたり、未だにペースが掴めないです。ずっとこのまま掴
めないものかも……。
□次回予告
次号は、第四余録「トリニティ学期」です。ひょっとして第九録を書くかも
知れませんが、取りあえず5/25辺りに発行の予定です。お楽しみに!
メールで質問など送って下されば、文章の中でちょこちょこ応えていこうと思ってますので、皆さんどしどしメール下さい。結構頑張って、個別に返信もしています、半々ぐらいで(汗)。
by Kururi
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